九州から白米炊けた。ジュン・チャンです。
梅雨から一転、晴れてると思いきや、夕方雷からのゲリラ豪雨に見舞われるなど、亜熱帯化最前線を進んでおります。
皆さま、各地でいかがお過ごしでしょうか。
週末、通し動画と一緒に、中野さんからふざけたLINEが送られてきました。
ええ、上演時間については過去に盛大にやってくれています。忘れ去っていた負の記憶が甦ってきました。
しかしながら、よくわからない新型のなんちゃらがブイブイ言わせているこのご時世、そんな容易く上演時間を超過されちゃあ運営さんが困ります。
作品の質を落とさず、かつ当初の告知時間には近づけていただきたい。
公開している情報というのは、お客様との約束だと僕は認識しています。
やむを得ない場合はもちろんありますが、なるべく変更がないように努めるのが企画元の誠意だと考えます。
そういう訳で、よろしくお願いします。
さて、そんなわけで通してやってみたようです。
場面を繋げて観ると顕著ですが、『shuku-sai』では作中、「相棒」とか「同志」とか、そんな言葉がよく出てきます。
あと「こんな自分でも生きていていいんだな」という主旨の発言も、至る登場人物により発せられます。書いた本人がどこまで意識しているか分かりませんけれど。
他人なんて鬱陶しいことこの上ないのに、どうして我々は自分一人を軸にして生きていくことが、こんなにも心許ないのだろう。そんなことを思いました。
そんななかで、一人で在ることを貫く登場人物もいます。それもまたタイプが分かれ、人は人とまったく交わらずに生きてはいけないことを思い知らされるのでした。
そして最後の場面。ある人物の台詞で、不覚にも泣きそうになりました。本当に不意でした。
これは過去の自分の感情の一部だったのか、それとも通り過ぎて行った誰かのものだったのか。掴み取る前に言葉は流れていったけれど、あの一瞬に沢山のものが流れ、過ぎ去っていきました。
(石榴の花が咲いてる。)は、まったくなんちゅう作品をこの世に産み落としちまったのか。
慢心せず、行けるところまで突き抜けて行っていただきたい。
何より、(石榴の花が咲いてる。)は、絶対にこの俳優を逃しちゃいけない。
言葉に厚みを持たせ、吐き出し、しっかりと幕引きできる力を持った俳優です。
中野さん、いい歳こいて駄々っ子は大概にしておいた方が良いですよ。
キャストの皆様は今週から劇場稽古に入った模様。
チラホラ舞台上での稽古の様子が送られてきています。本番までワクワクして参りました。
劇場で観ることができる方は、ぜひ足を運んでいただき、僕の分まで堪能してほしいです。
劇場って乾燥しやすい気がします。座組の皆さま、喉を労りながら取り組まれて下さい。
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