蝉が朝から元気にミンミン鳴いています。命を使い果たすみたいに。
ご機嫌よう。九州から白米炊けた。ジュン・チャンです。
こちらはすっかり盛夏の匂いです。
さて、間もなく『shuku-sai』が本番を迎えます。
僕の観察日誌もこれが最後になるでしょう。
思いつきの役割を容認してくれた中野さんに感謝します。
動画を観るだけとはいえ、なかなか時間を割く結果にはなりましたが、僕も新しい試みができて楽しかったです。
自由に遊ばせてくれてありがとうございました。
さて、これまでの稽古、通しを観てきた感想をツラツラ述べていきましょうか。
刺腹さんの場面がどれも好きです。
特に、観ていただくと「なるほどこれか」と思われるだろう、「かあちゃん過去未来」のところがいっとう良い。実はこの場面がとても大切な屋台骨になっていると思いながら、毎回観ていました。
僕は橋詰さん演じる役に自分を重ねつつ、小島さんと杉山さんの役を見て、「僕も人を好きになってみたかったな」と思わされてきました。とうの昔に置き去りにしてきた、若い頃の自分の葛藤がまざまざと思い出されました。
後半でのアンディさん、川勾さん2人のやり取りが、回を重ねるごとにブラッシュアップされていき、直近の通し稽古でははっと息を飲みました。
人は何かに縋りたくなるけれど、本当に縋れるものは希少です。
逆に、自分が誰かを救うだなんてこともできません。
どうやったって、僕らは生まれてから死ぬまでひとりです。
自分なんかが生きていていいのか不安になるなかでも、なんとか生きていくんですね、きっと。
そして、最後の杏奈さんに勇気づけられ、なんとか生きていけるような気持ちになりました。
『shuku-sai』が今までの石榴と違うのは、それでも前に進んでいく、一筋の光があることだと思います。
ジブリ版の「カントリーロード」の歌が近いのでしょうか。
はたまた、フラカンの「深夜高速」か。
皆さんは劇場で何を思うのでしょうか。
皆さまの観察所見をお聞きしたいので、ぜひ以下よりご予約下さい。
この5年間、どうしようもなく生きてきた人達が、淡々ともがき、生きていく様を、どうか見届けて下さい。
Comments