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中野 雄斗

『shuku-sai』の話(中野)

おはようございます。

こんにちは。

こんばんは。

(石榴の花が咲いてる。)の中野です。

7月に上演します『shuku-sai』の予約を昨日から開始しました。

(ぜひご予約くださいね! https://onl.tw/C7ed2xK)


事務的なところはとりあえずひと段落ついたので、

さああとはゴリゴリ作品を創ってゆくだけだ、というところなのですが ここでいちど、『shuku-sai』というのがどういう作品なのか、ふわっと書き記しておこうかと思います。

(今回、上演台本つきのチケットも販売しているので、せっかくならご検討いただけるようになんか書いておこうか、という下心です。でもほんとに今回は珍しくよく描けてると思うので、よかったらぜひ……) (石榴~。)は前回の本公演(2016『独演会』)からちょっとお休みをしていまして、 というのも前回の本公演までは年に3~4回の公演を数年間打ち続けていたので

単に息切れが激しくなり、また練度をもっと上げて公演を打っていかないと劇団としても

マズいな、という想いがあって、(ちょうど2015年くらいから構成員が増えてきて、層が少しずつ少しずつ厚くなってきているところでした) 少なくとも「本公演」と銘打つものはしばらく控えておりました。 (ありがたいことに、2018年くらいから年に1本ほどのペースで小品はコンスタントにやれていました。ありがてぇ……)

で、その間にさらに構成員を増やしたり、

「前回の本公演が2016年(リオ五輪の年)だったから、次は2020年(東京五輪)にやろう」なんて冗談交じりに決めたりしたわけで、

つぎの本公演の日程をざっくり決めたあたりから、『shuku-sai』というタイトル、そして作品の構成をなんとなく創り始めていました。 「本公演(2016)と本公演(2020)のあいだの4年間」、という作品の時間軸はその初期の構想からあって、 その同じ4年間をたのしく過ごしていたひともさみしく過ごしたひとも、

最初はたのしかったけどさみしくなったひとも、またその逆もあるだろう、

それぞれがそれぞれバラバラなまま、どんな生活を送ってきたのか。

といったことが主軸になるような話を構想してきました。 で、これまで(というか今も)

「大事なことは言葉にできない、言葉にしたところで他人に正確には伝わらない」という想いがけっこう自分のなかに強くあって、

だったらぜんぜん喋らなくていいんじゃないか、どうせ伝わんないんなら、という捻くれみたいな気持ちで(石榴~。)では作劇してきていたように思います。思います、というのは 自覚的にやってきた部分はもちろん大いにあるし、逆に無自覚にやったのがぐうぜんハマっていたということもあるので。 ただ、そうはいっても人と人とが現れる以上、なにかしらの会話は生まれるし

語らないことを追求したらもう既に優れた無言劇や舞踊がたくさん世に出ているわけで、 その後追いになってしまってはつまらないし自分のやりたいこととも違うんじゃないか、という気持ちもあって、 ならいっそたくさん喋ってもらおう、莫迦正直にみんなじぶんの気持ちを吐露しまくってもらおう、という想いで製作しているのが『shuku-sai』です。 いまだかつてなくたくさんの台詞を描いたし、

聞いてるこっちが恥ずかしくなるくらい正直にみんな自分の気持ちを喋ってくれます。

そのぶん登場人物それぞれに感情移入できるところも、わかんねーよ! と思うところもあるかと思います。 そのあたりを愉しんでいただけるといいなぁ。 そんなことを、とくに人との接触が大きく制限されてしまった去年~今年の春先にポチポチ執筆してきたのですが、 それを見事にそれぞれのやり方で立ち上げてくださっているキャストのみなさんはとても凄いし、 テクニカルに助けてくださっているスタッフのみなさんにもたいへん感謝しています。 そもそもがお芝居のために書いた台本なので、まずは公演をご覧いただければ幸いです。 そして、気が向いたら文字でも読んでみていただけたら嬉しいです。もしかしたらまた違った発見があるかもしれません。 まだまだ語り足りない部分はありますが、

まずはここまで。さらっと書くつもりが、思いのほか長くなってしまった…… 語りえないことについては沈黙しなければならない、ためにわたし(たち)は言葉を尽くします。 劇場でお会いしましょう。

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